カンボジアとの出会い 16/17
生活環境の中で排水を処理するならば、風景の中に溶け込むスタイルが求められる。
僕の人工湿地のテーマは処理ではなく循環。
排水の中に残った力で花や草木を育てているだけ。
結果として水がきれいになっているだけ。
それはかつてどこにでも存在していた地球の仕組み。
排水は汚いのではない。
川や海に戻すにはエネルギーが強すぎるのだ。
しかし再利用するにはエネルギーが弱すぎる。
もちろんカドミウムやヒ素などの問題もあるので一概には言えないが。
エネルギーをエネルギーで消す排水処理から循環の排水処理へ。
それが僕の仕事。
循環型の排水処理へ。
言うは易く行うは難し。
しかしその転換はきっと必要なこと。
もちろんカンボジアだけでなく日本そして世界にも・・・
今回実施するカンボジアでの実証試験は現地のみならず日本の人工湿地にもフィードバックしていく。
そして目指す、普及へ。
つづく