カンボジアとの出会い 12/17
2014年1月、第2回の現地調査を実施。
今回は渡航前に良い情報を得ていた。
前出の任期を終え帰国したアプラサ機構の日本人技師H氏から、カンボジアのシェムリアップ下水道局の行政マンを紹介していただいたのだ。
期待に胸を膨らませてシェムリアップに向かった。
ところでなぜ行政マンとつながらねばなのか?
それは排水処理とはインフラであり、基本的には国家または各自治体ベースで行うべきだから。
将来的にこのプロジェクトはカンボジアに手渡したい。
そのためには未来を見据える行政マンのパートナーがどうしても必要なのだ。
日本人技師H氏から紹介を受けた行政マンは、現地でも名を知られた人で英語も堪能なエリートだという。
もしかしたら僕なんか相手にされないのでは?
最初に会う時、かなり緊張したのを今でもよく覚えている。
しかしその不安をよそに彼は温和で優しい感じの人でした。
行政マンはまずシェムリアップの下水処理場に案内してくれた。
ポンプアップして沈殿と嫌気処理を繰り返すだけで、処理水が排水された川はアオコで真っ青になっていた。
処理場は現在韓国のODAで拡張中だが、完成後も下水発生量の半分しか処理できないとのことだった。
つづく