バイオガス発電を考える 5/5

from ハノーファー

ブレーメンといえば・・・

音楽隊

ロマンチック街道の北の入口

それくらいしか僕の頭の内臓型メモリには入っていない。

昨日、バイオガスプラントの視察後にブレーメンに入ったのは21時近くなので、地元の名産BECKSのビールを飲んだことくらいしか、ブレーメンの新着情報はない 笑

夜明け前、旧市街の広場にある大聖堂を見に行った。

広場では朝市の準備がすでに始まっていた。

ところでこの街には朝と夜と日曜日がちゃんとある。

駅を除いて24時間の店はなく、日曜日は飲食店以外はすべてシャッターを下ろす。

「効率だけに囚われない」

その感性はあらゆるところに形として現れる。

例えば、エレベーター・・・

エレベーターに乗るとまずは、行きたい階のボタンを押す、そしてドアが自動で閉まるのが待てずに「閉める」ボタンを押す。

ドイツにはこの「閉める」ボタンがないのだ。

※行きたい階のボタンを連打するとドアが閉まるエレベーターもあるらしい。

中学生の頃、僕は研究学園都市のつくばに住んでいた。

蜂の巣のような集合団地に埋め尽くされた街、学園都市。

中学生の僕はこの無数に並ぶ集合団地の屋上にソーラーパネルを置いて、電気を自給できる街にしたら良いと思っていた。

けど大学生の時にそれははかない妄想だと知った。

当時、太陽光パネルはそれを生産するために使う石油以上のエネルギーを生むことができなかったのだ。

すべてのエネルギーは太陽からもたらされ、僕らはその循環の中で生かされている。

太陽からの光を木々や草花を通して得られたエネルギーが、様々な過程を経て僕らにやって来る。

僕らがテクノロジーで生命を生み出すことができないように、残念ながら太陽の恵みをエネルギーに変えるソーラーの技術は未成熟だ。

やはり太陽光発電の不安定さを鑑みれば、蓄電技術が発達しなければ使い物にならない。

もちろん太陽光発電はこれからの最重要課題だ。

しかし現状でいえば、再生可能自然エネルギーの中で、一番効率の悪いのが太陽光発電なのだ。

今回視察したドイツのバイオガスシステム。

捨てるものからエネルギーを・・・

太陽からの恵みを余すことなく利用できる。

まさに理想的だ!

しかし市場原理の中で、その理想は変わりつつある。

バイオガスプラントの経営者たちは、よりたくさん発電できるものを求め始めている。

食物と同様にエネルギーはできる限り自給するのが、望ましい。

なぜなら両者とも大切な戦略物資だから。

僕はこのバイオガスシステムがエネルギーの地産地消の礎となると考えていた。

余って処理に困っていたものからエネルギーを生産し、その消化液は肥料として畑に還元する。

究極の循環を夢想していた。

しかし人間の欲望は果てしない。

儲かるならエネルギー作物を輸入するなんて輩も、いずれ現れるだろう。

それでは循環にならないのだ。

現実に今、日本にもバイオガスシステムはたくさんある。

ただそれらはほとんど上手く行ってない。

理由はバイオガスプラントから排出される消化液を還元する場所がないからだ。

僕らはこのバイオガスシステムを日本でも成功させるアイディアと技術を持っている。

だからドイツに来た。

僕らはここでこの技術の素晴らしさと危うさの両方を学んだ。

素晴らしい技術も使い方を間違えば・・・

刃物と同じだ。

僕は思う。

「地産地消の循環型エネルギーを育てたい!」

しかしその理念も大きな流れの中で崩れてしまうのかもしれない。

けど先に進もうと思う。

信頼できる仲間たちと手を携えながら・・・

from ハノーファー

※2011年8月27日(土)の日記より

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